ワルシャワ中央駅から電車で約4時間、ポーランド第4の街であるヴロツワフに向かいます。

飛行機だと1時間程で到着するようなので、時間を無駄にしたくない方は空路の方がいいかもしれません。しかし、ヨーロッパの列車の旅は車窓からの風景が醍醐味でもあるのです(^^)

この時は延々と続く一面の菜の花畑を見ることができました！ぼーっと眺めているだけで癒されます！

ヴロツワフに到着しました。ここでの宿は旧市街に取ったので、駅からはトラムに乗って旧市街の近くまで移動します。

トラムを降りて歩いていると…いました！この街のシンボル、小人です(^^) ポーランド西部に位置しているヴロツワフは別名“小人の街”とも言われています。街中のあちこちに250体以上の小人が設置されていて、探しながら観光するのも楽しみのひとつです。

写真1枚目は1番最初に見つけた楽器を弾く小人と聴く小人。旧市街広場に続く道端にぽつんといました。その他にも宿に着くまでにこんなにたくさん見つけました！

写真2: ラジカセに乗って音楽を聴く小人
写真3: 左官職人の小人
写真4: ライオンにまたがる小人
写真5: 耳、目、足が不自由な小人

性格や役割がそれぞれ違う小人達はどの子も表情豊かで可愛いですよね♡ 今回の滞在で何人見つけられるかわくわくしてきました！

宿に到着。今回はホテルではなくアパートメントを予約しました。

設備としてはホテルとほぼ同じですが、キッチンが付いているのとホテルよりもかなり安いのに清潔というのが魅力です。ポーランドは物価が比較的リーズナブルなのですが、破格の1泊4000円で泊まることができました！

お皿やフライパンなどの備品もあるので、料理をして食費を浮かせたいという方には持ってこいです(^^)

遂にヴロツワフでの街歩き開始です！まずはちょっと小腹が空いたので、青空の下でビール(^^)

「Spiz」は旧市街広場に位置する新市庁舎の一角にある醸造所レストランです。ポーランド国内にいくつか店舗がある本店がこちらだそうで、店内の醸造所で作られた美味しい地ビールが楽しめます。可愛い街並みを眺めながらゆったり流れる時間は最高です！

ビールを注文すると付いてくるパンがまた美味しくて、中には麦で出来たしょっぱいスプレッドが挟んでありました。レストランは利用しませんでしたが、美味しいポーランド料理も提供しているようです。ヴロツワフに行ったら是非とも訪れてほしい醸造所兼レストランです♡

【Spiz】
営業時間 毎日 12:00-00:00

ヴロツワフは旧市街の可愛い街並みが魅力のひとつ！まるでおとぎ話の世界に迷い混んだような気分になります。

3枚目の写真に写っているメルヘンチックな建物は1290年〜1504年に渡って建設された旧市庁舎。可愛すぎる…！

何かのイベントなのか、旧市庁舎前の広場には食べ物の出店やお土産屋さんなどがたくさん並んでいました。お花と自転車のディスプレイがおとぎの国感をより高めていて素敵です。

お土産品はやはり小人モチーフのものが多かったです。あとはボレスワヴィエツというポーランド食器も有名です。ボレスワヴィエツとはヴロツワフから電車で1時間程の距離にある小さな街なのですが、ここがこの食器の生産地なのです。私も大好きでたくさん持っているので今回は我慢。

現在の可愛い街並みからは想像がつきませんが、実はシロンスク地方は常に領土戦争の火種になった場所でした。大炭田が発見されたことをきっかけにポーランド領からボヘミア王国、そこからオーストリア領ハプスブルク家へ、そしてオーストリア継承戦争でプロイセンへ、そこからドイツ帝国を経て第二次世界大戦後に再びポーランド領に戻りました。華やかな印象も受けるこの街も、激動の歴史を歩んで来たという背景をこの旅を通して学びました。

旧市街広場の近くにある「聖エルジュビェタ教会」に行ってみました。内部はシンプルながらもステンドグラスから差し込む光が綺麗で、神聖さをひしひしと感じます。

そして教会の塔にも登ってみました。ここからはヴロツワフの街並みが一望できるのです。ポーランドで2番目に大きいというこの広場ですが、やっぱりどこから見ても本当に可愛くてまるで絵本の中の世界！

ただ、この眺めを見るために200段もの細い螺旋階段をひたすら登るのは本当に大変でした。笑 でもそれだけの価値がある眺望です！

教会の手前には「ヤシとマゴウシャの家」と呼ばれている建物があり、これはポーランド版“ヘンゼルとグレーテルの家”らしいです。この街は何もかもがメルヘンチック。その入り口にはハートを持った小人もいました(^^)

【聖エルジュビェタ教会】
営業時間 毎日 10:00-19:00

旧市街広場のすぐ横には「塩の広場」もあります。この広場は1242年、モンゴル軍のポーランド侵攻後に建設が始まったという長い歴史があり、その後19世紀までヴィエリチカという塩で有名な街から運ばれてきた塩が取り引きされていたそうです。

こちらにも違ったトーンのカラフルな建物が並んでいて可愛い！広場の真ん中にはお花屋さんも。

そしてこの広場にもテレビを観ながら電話する小人や銀行の前にはATMを操作する小人なんかもいました。旧証券取引所の前には書類を持った小人が(写真5枚目)。実は借金取りの小人なんだそうです。随分可愛らしい借金取りですね。笑

雨が強く降ってきたので一旦休憩。春のポーランドは雨が多いので、この時期に旅行される方は傘を忘れないで下さいね。

歩いていると旧市街広場にお洒落なワインバー「Taszka Wine&Petiscos」を発見したので、ここで雨宿りすることに。

スパークリングワインを片手にぼーっとしていると、目の前を馬車が通り過ぎて行きました。ヨーロッパには観光客の移動用に馬車が走っていたりするのですが、こんなにカラフルで可愛い街並みに馬車が通るととても絵になります。

そしてこちらのお店がすごく素敵だったのでご紹介したかったのですが、調べてみるとなんと閉店していました...残念。

雨が止みました。夏のヨーロッパはまだまだ明るいので、小人探しを続行。

旧市街広場を後にして、北に向かうとヴロツワフ大学があります。先程、お土産屋さんで小人地図を買ったのですが、それによるとこの辺にもいるようで。こちらにはヴロツワフで1番頭の良い読書をする小人がいます(^^) 道なりに歩いて行くと傘を持った小人も。他にも小人を撮る小人や店先でアイスクリームをどうぞと差し出す小人も発見しました！小人探しが意外と楽しくて、こんな街歩きはしたことがなかったので新鮮でした。

ようやく陽が落ちてきました。ヨーロッパは場所にもよりますが、夏になると夜9時半くらいまで余裕で明るいので、夜遅くまで外出できるのが嬉しいところ。

しかしさすがにお腹も空いたので、旧市庁舎横のレストラン「Pod Fredra」のテラス席で夕食です。ん？レストランの前にも小人を発見！

私はポーランド料理が大好きなのですが、その中でもジュレックが大好物。ポーランド料理の中でも特に絶品なのがスープ類、その中でもこのジュレックは代表格です！ライ麦を発酵させた酸っぱいスープで、付け合わせにはソーセージやゆで卵が登場します。スープ皿やスープカップに入れて出してくれるところもあれば、このようにパンに注いでおしゃれに盛り付けてくれるお店もあります。

メインはポテトパンケーキのマッシュルームソース掛け。こちらも伝統的なポーランド料理で、中はもちもち外はサクサクなのが美味しい！

席に着いてから気がついたのですが、実は4枚目の写真にも小人がいるんです。わかりますか？建物横のポールの上にちょこんと乗っています！

小人探しも今日のところは一旦終了。お腹いっぱいで宿に戻りました！

【Pod Fredra】
営業時間 毎日 11:00-23:00