Q. 現在の台湾のコロナ禍での状況を教えて下さい。

A.
「台湾では新型コロナウイルスの感染対策措置が11月2日から一部緩和され、室内での運動時やカラオケなどでの歌唱時、マスクをしないことが認められるようになりました。
警戒レベルは現行の「第2級」を11月2日以降も継続し、外出時のマスク着用が原則求められてはいますが、CDC（台湾衛生福利部中央疾情指揮中心）は制限を徐々に緩和しており、最近では海や山での活動、屋外での運動、写真撮影時などでマスクを外すことが認められ、今回、範囲がさらに拡大されたことによって、温泉やサウナなどでもマスクが不要となります。
現行の措置ではカラオケでもマスクの着用が必要とされていましたが、新措置では飲食を可能とし、歌唱時に加え、飲食時にはマスクを一時的に取り外せるようになりカラオケ以外にも、台湾鉄道や台湾高速鉄道（高鉄、新幹線）の車両内、高速バス、観光バス、旅客機や船の国内便、映画館、個室ビデオ（MTV）、インターネットカフェでマスクを外しての飲食が可能となりました。 」

「集会の人数制限（上限は屋内80人、屋外300人）をはじめ、営業や公共の場所、展覧会、スポーツイベント、国家公園などでの人数制限も解除され、人々は防疫対策を心がけながら以前までの生活に戻りつつあります。
台湾国内におけるワクチン接種も計画的に進み、11月10日現在の接種率は1回目74.93％、2回目39.03％と徐々にスピードをあげています。
CDCの発表では、年内に2回目接種率を60％まで到達させることを目標とし計画を進めています。」

Q. 台湾の最新おすすめ情報を教えて下さい。

A.
「まずはじめに、観光地についてです。
北投区は人気の温泉街。1日中たっぷり観光が楽しめるエリアです。
MRT新北投駅に到着したら、まずは駅の傍らに佇む「旧台湾鉄道新北投駅」へ。
修復保存されている檜造りの駅舎後方にはプラットホームやレールも復元されており、古い車両の座席に座ると鉄道の旅の気分が味わえます。駅舎前の東屋では、無料で北投温泉の「手湯」も楽しめます。
続いては、駅前の北投公園内の「北投温泉博物館」へ。和洋折衷建築の瀟洒な建物の前身は、1913 年に日本人が建てた公衆浴場。
館内のステンドグラスに囲まれた華麗な大浴場と、日本の玉川温泉と北投にしか存在しない「北投石」は必見です。
地元の暮らしと食を体験するなら台湾最大の公共市場「北投市場」へ。市場ビルの内外に集まる有名B級グルメの食べ歩きがおすすめです！」

※写真は2019年10月以前に撮影されたものです

「冬の街歩きのお供には身体の芯からじんわり温まるホットスイーツがぴったり。
台湾には、日本の甘酒に似た調味料「酒醸」がベースの卵入りスープに白玉を浮かべた「酒醸甜蛋湯」や、小豆や芋団子をのせてお汁粉仕立てにした豆腐プリン「豆花」、黒紫米やドライ龍眼入りの甘いお粥「紫米桂圓粥」、暑気払いや風邪に良い薬草を煮詰めた温かい薬膳ゼリー「焼仙草」など、体に良い食材を使った伝統的なスイーツがたくさんあります。
日本ではあまり見かけない珍しいホットスイーツをぜひ試してみたいですね！」

「次は観光地についてです。
産地で春茶を味わうなら、台北市郊外の茶どころ「猫空」にでかけてみましょう。
MRT動物園駅そばからロープウェイに乗って約25分で簡単にアクセスできるお茶好き必見のスポットです。
ロープウェイ猫空駅周辺には台北市鉄観音包種茶研発推広センターなどのお茶の知識を学べる施設もあり、沿道では鉄観音茶などの茶葉風味のソフトクリームを味わうこともできます。
風景の美しさも格別で、2月の山桜、3月～4月のルピナス、5月の油桐の花など、季節ごとに異なる花々が山を彩ります。
個性的な茶藝館も多く、自家栽培のお茶が味わえる茶農家直営のお店や、茶葉料理が有名なお店、24時間営業のお店など、目的に応じてお店を選べます。夜景も美しいので夜の訪問もおすすめ。
自然に囲まれながら時間を忘れてのんびりとリラックスしたい、都会のオアシスです。」

Q. 最後に旅が大好きなTabiMUSE読者の皆さんに、メッセージをお願いします。

A.
「コロナ禍から、もう1年半以上、台湾と日本は自由な往来が出来ませんが、日台間で絶え間なく続くマスクやワクチン支援に見られる真の友情や心配し合う気持ちは、このコロナ禍でより強くなったと思います。
優れた防疫対策が世界から評価される安心安全な台湾は、アフターコロナの海外旅行先に最適のデスティネーションだと信じています。
一日も早いコロナ収束を願い、日本の皆様のお越しを台湾にて笑顔でお待ちしております。謝謝！」

以上、2021年12月1日現在の「台湾」の最新情報でした。