2日目の朝を迎え、早速朝風呂へ。
再び人気の半露天風呂に行きましたが、今回も待つことなく入れました。小窓から見えるのは温泉街にうっすら積もった雪と鮮やかな紅葉。秋の冷たい朝の風を感じながら浸かる温泉はとても風情があり最高でした！

朝食前に朝のお散歩です。この日も生憎の曇り空。少し残念に思いましたが、これはこれで温泉街に風情を感じます。温泉が湧き出ている所には、アヒルちゃん達が気持ち良さそうにお湯に浸かっていました♡
そして川にはたくさんの魚が！

温泉街の一角、ちょうど昨日ランチを食べた「伊豆の華」の向かい側にあるのが「古山閣」という旅館です。こちらの建物の壁には鏝絵(こてえ)という装飾がたくさんあります。鏝絵とは左官職人が使う鏝という道具で漆喰を用いて作られるレリーフのこと。旅館の屋号や年中行事、また縁起物のデザインが多く見られます。昔は日本全国で財を成した豪商などが富の象徴として飾ったそうですが、今では衰退してあまり見かけなくなったという貴重なものです。絵本の挿絵のようでとても華やかなので、散策の合間に探してみて下さいね！

お部屋で朝食です。夕食同様、品数が多く彩りも鮮やか！温泉街にある「野川とうふや」の絶品湯豆腐も楽しめちゃいます。これだけ食べれば昼食は抜いても良さそうと思うくらい満腹でした！

チェックアウトを済ませ、この日も着物を着てちょっとだけ写真を撮ったり、温泉街を散策。そして貸衣装&カフェ「あいらすげーな」に返却します。私達はお得な1泊コースを利用しました。小物や下駄なども含めた値段ですので、手ぶらで訪れても安心です。旅の思い出に是非利用してみて下さい！

【あいらすげーな】
営業時間　不定休 9:00〜16:00

温泉街の奥にある「白銀公園(しろがねこうえん)」へ行ってみます。その脇に見えるのが写真1枚目の白銀の滝。とびとびの置き石でできている橋を渡れば近くまで行くことができます。落差22mとそこまで大きくはないものの、大きな音を立てて流れる滝は迫力満点！マイナスイオンたっぷりで、夏だととても爽やかなんだろうな…♡

その先には裏山を散策できる遊歩道があります。道は舗装こそされてはいますが、ちょっと登山やハイキングのような散策路です。散策コースは20分、60分、90分と3つあり、時間の余裕に合わせて選べます。私達はせっかくなので一番長いコースを進むことにしました！

鳥のさえずりを聴きながら複数の滝を通り過ぎ、坂道や階段を登ると到着するのが「おもかげ園」です。色付く紅葉と真っ白な雪のコントラスト、そして遠くに見える山々がとても綺麗でした！

【散策路】
初雪からみどりの日(山開き)までは一部閉山

おもかげ園の奥には銀山温泉の名前の由来となった銀鉱洞があります。「延沢銀山」は室町時代に発見され最盛期には2万5000人が働いていましたが、江戸時代初期の大崩落がきっかけで廃山となりました。島根の石見銀山、兵庫の生野銀山と共にかつては日本三大銀山として栄え、現在は国の史跡に登録されています。
中はそこまで広くないのですが、遊歩道や照明も設置されていて見学しやすくなっていました。この延沢銀山では岩肌を加熱した後に急激に冷やし、鉱石のみを岩から剥ぎ取る「焼き掘り」という独特の方法で銀が採掘されていたそうです。そのせいで今も焼け焦げた岩肌が残っており、当時の人々の苦労を垣間見ることができます。

【延沢銀山遺跡銀鉱洞】
営業時間　毎日24時間(冬は閉山)
入場無料

温泉街に戻ってきました。たくさん歩きましたが、ボリュームたっぷりの朝食を頂いたためあまりお腹が空いておらず、ランチは軽めに。

温泉街の端にある「はいからさん通り」では軽食や飲み物などが販売されています。せっかくなので、ここの名物の一つである「はいからさんのカリーパン」を頂くことにしました！中のカレーは辛すぎず、脂っこくもないので誰でも美味しく頂けるお味です！観光シーズンや土日にはすぐに売り切れてしまうくらい人気だそうです。コーヒーとのセットメニューなどもあるので、小腹が空いた時には持ってこい！雄大な自然を見ながら食べ歩きするのも良し、またお店の中にイートインスペースもあるので寒い冬でも安心です。値段は1つ210円でネット販売も行っているそうです！

【はいからさん通り】
営業時間　毎日 9:00〜18:00

温泉街を入り口に向かって戻り、ランチ2品目を頂きます。こちらも銀山温泉名物である「野川とうふや」のお豆腐です。朝食に出た湯豆腐を提供しているお店ですが、こちらでは買ったその場で頂けるので日帰りの方でもその味を楽しめます！私達はせっかくなので2種類、立ち食い豆腐と生揚げ豆腐を頂きました。立ち食い豆腐はとろとろで柔らかく、麺つゆのような特製醤油ダレが豆腐の風味を引き立てます。生揚げ豆腐の外側はカリカリ、中は熱くてふわふわで食べ応えがありました！

お店の前には休憩所兼イートインスペースがあるのでそちらで頂くのがオススメですが、近くにある足湯に浸かりながら味わう人もいるようです。銀山温泉に来たら是非ともオススメしたい名物グルメです！

【野川とうふや】
営業時間　不定休 7:30〜売り切れまで(通常15:00頃)

今回の旅はこれにて終了。宿の方に手配して頂いたタクシーに乗って大石田駅に向かいます。

大正ロマンを感じる人里離れた温泉街はまるでタイムスリップしたかのような風情ある場所でした！紅葉と雪景色の中、都会の喧騒を逃れて非日常を味わうことができ大満足です♡
四季折々の自然と食べ物、そして温泉を楽しむために、また銀山温泉に訪れたいと思いました！